「毎日、朝から晩まで仕事をしている。」
「決して遊んでいるわけではない。むしろ、以前よりずっと忙しい。」
それなのに、
会社が思うように前に進まない。
そんな感覚を持っている中小企業の社長は、少なくないのではないでしょうか。
売上を増やしたい。
新しい顧客を獲得したい。
ホームページも改善したい。
営業にも力を入れたい。
新規事業も考えたい。
社員のことも考えなければならない。
やるべきことは、いくらでもあります。
しかし、毎日目の前の仕事に追われているうちに、気がつけば一年が終わっている。
「今年こそ、新しいことをやろう」と思っていたのに、結局、昨年とあまり変わっていない。
これは、社長が怠けているからではありません。
むしろ、社長が頑張りすぎていることが原因になっている場合があります。
今回は、中小企業の社長が忙しいのに会社が前に進まない理由について考えてみます。
社長が忙しいのに会社が前に進まない理由
1.社長の仕事が「目の前の仕事」で埋まっている
中小企業では、社長が本当に忙しいものです。
営業の相談を受ける。
顧客からの電話に対応する。
社員の問題を考える。
見積書を確認する。
請求書を確認する。
採用について考える。
取引先との打ち合わせをする。
トラブルがあれば対応する。
毎日の仕事をこなしているだけで、一日が終わってしまいます。
もちろん、これらは会社にとって必要な仕事です。
問題は、こうした「今日やらなければならない仕事」が、「これから会社をどうするか」という仕事を圧迫してしまうことです。
例えば、
新しい顧客を増やす方法を考える
営業の仕組みを改善する
ホームページを見直す
新規事業を考える
社員がもっと動きやすい仕組みをつくる
今後の会社の方向性を考える
といった仕事です。
これらは、今日やらなくても明日すぐ困るわけではありません。
だからこそ、後回しになります。
そして、後回しにされた仕事は、いつまでたっても進みません。
2.「重要だけれど急ぎではない仕事」が後回しになる
経営には、緊急ではないけれど重要な仕事があります。
例えば、営業の仕組みをつくること。
ホームページを改善すること。
既存顧客との関係を強化すること。
社員を育てること。
新しい商品やサービスを考えること。
新規事業を検討すること。
これらは、今日やらなくても会社は動きます。
しかし、半年、1年という時間で考えると、非常に重要な仕事です。
ところが社長の一日は、
「お客様から電話があった」
「社員から相談された」
「急ぎの見積もりがある」
「取引先との打ち合わせが入った」
という、緊急の仕事で埋まっていきます。
その結果、
重要だけれど急ぎではない仕事が、いつまでもできない。
これが、会社が前に進まない大きな原因の一つです。
3.「やること」が多すぎて、優先順位が決まっていない
会社を良くするために、やりたいことがたくさんある。
これは、決して悪いことではありません。
問題は、それらを全部同時に始めようとしてしまうことです。
例えば、
「SEOもやった方がいい。」
「SNSも必要だ。」
「ホームページも作り直したい。」
「営業も強化しなければならない。」
「新規事業も考えたい。」
「採用も何とかしたい。」
と考えていると、結局どれも十分に進まないことがあります。
大切なのは、
「何をやるか」だけではなく、「今は何をやらないか」を決めることです。
会社の課題を整理し、今、一番大きなボトルネックになっているものは何なのかを考える。
そして、まず一つに集中する。
場合によっては、
「今はSNSをやらなくていい」
「ホームページを全面リニューアルする前に、問い合わせページを改善しよう」
「新しい広告を出す前に、既存顧客への営業を見直そう」
という判断も必要になります。
経営においては、やることを増やすことより、やることを絞ることの方が重要な場合があります。
4.社長が「全部自分でやろう」としてしまう
中小企業の社長には、自分で何でもできる人が多いと思います。
営業もできる。
顧客対応もできる。
Webのこともある程度分かる。
社員のことも分かる。
だからこそ、
「自分でやった方が早い」
となりがちです。
しかし、社長が自分でできることと、社長が自分でやるべきことは、同じではありません。
例えば、社長がホームページの文章を考えることができたとしても、その作業を何日もかけて自分でやる必要があるでしょうか。
社長が広告の設定方法を知っていたとしても、細かな設定作業まで自分で行う必要があるでしょうか。
社長が営業資料を作れるとしても、その作成に時間を使うことで、本来やるべき営業活動や経営判断が後回しになっていないでしょうか。
社長の時間は、会社にとって非常に重要な経営資源です。
だからこそ、
「自分にできるか」ではなく、「自分がやるべきか」
という視点が必要になります。
5.社長の頭の中に、問題が整理されないまま溜まっている
会社を経営していると、頭の中にたくさんのことが溜まっていきます。
「売上を何とかしなければ。」
「営業も弱い。」
「ホームページも古い。」
「社員の教育もしなければ。」
「新しい商品も考えたい。」
「この取引先との関係も気になる。」
「将来、会社をどうしていこうか。」
一つ一つは重要な問題です。
しかし、それらが頭の中に混在していると、
何から手をつければいいのか分からなくなります。
そして、「とりあえず目の前の仕事を片付けよう」となります。
これは、能力の問題ではありません。
経営者自身が、自社の問題の中に入り込みすぎていることが原因かもしれません。
だからこそ、時には社外の人に話してみることが有効です。
話をしているうちに、
「本当に困っているのは、この問題だった。」
「実は、この二つの問題はつながっている。」
「これは今すぐやらなくてもいい。」
ということが見えてくることがあります。
「なぜ経営者には相談相手が必要なのかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。」
6.「考える時間」を意識的につくっていない
社長にとって、考えることは仕事です。
しかし、実際には「考える時間」が予定表に入っていないことが多いのではないでしょうか。
打ち合わせ。
営業。
電話。
メール。
顧客対応。
社内の相談。
移動。
こうした予
定は入っています。
一方で、
「会社の今後について考える」
「今月の経営課題を整理する」
「新しい事業について考える」
という時間は、予定表に入っていない。
そのため、重要な経営判断を、仕事の合間に考えることになります。
これでは、じっくり考えることは難しいでしょう。
経営について考える時間を、意識して確保する。
そして、その時間に誰かと話す。
これだけでも、経営の進み方は変わることがあります。
7.会社を前に進めるためには、「頑張る」以外の方法がある
会社が前に進まないとき、社長は、
「もっと頑張らなければ。」
と考えがちです。
しかし、必要なのは、さらに仕事を増やすことではないかもしれません。
必要なのは、
「何をやめるか」
「何を人に任せるか」
「何を優先するか」
「何を今やるべきか」
を整理することです。
つまり、社長自身がさらに忙しくなるのではなく、社長の仕事そのものを整理する必要があります。
会社を前に進めるために必要なのは、必ずしも「社長の頑張りを増やすこと」ではありません。
むしろ、
社長が本当にやるべき仕事に集中できる状態をつくること
なのです。
8.そのために、社長の「右腕」が必要になる
私は、中小企業の社長には、経営について一緒に考え、実際の行動まで支えてくれる人が必要だと考えています。
それが、私が始めた「社長の右腕」という仕事です。
社長の代わりに経営をするわけではありません。
経営判断を押し付けるわけでもありません。
社長の話を聞き、
「今、何が問題なのか」
「何を優先するべきなのか」
「何から始めるのか」
を一緒に整理します。
そして、必要であれば、
営業
集客
ホームページ
SEO
SNS
Web広告
新規事業
生成AIの活用
など、具体的な実務にも一緒に取り組みます。
私が大切にしているのは、
「相談して終わり」にしないことです。
考える。
決める。
動く。
結果を見る。
そして、また考える。
このサイクルを、社長のそばで一緒に回していく。
それが「社長の右腕」の役割だと考えています。
まとめ:社長が忙しいことと、会社が前に進むことは同じではない
社長が忙しい。
社員より早く出社し、社員より遅くまで仕事をしている。
休日にも仕事をしている。
それでも会社がなかなか前に進まない。
もしそう感じているなら、「もっと頑張らなければ」と考える前に、一度立ち止まってみてください。
もしかすると問題は、社長の努力が足りないことではなく、
社長の時間と頭の使い方が、会社を前に進める仕事に向いていないこと
なのかもしれません。
何を優先するのか。
何をやめるのか。
何を人に任せるのか。
そして、これから会社をどこへ向かわせるのか。
一人で考える必要はありません。
経営の悩みを誰かに話すだけで、頭の中が整理され、次にやるべきことが見えてくることがあります。
「最近、忙しいのに会社が前に進んでいない気がする。」
もしそう感じているのであれば、一度、今抱えている問題を整理してみませんか。
「社長の右腕」では、中小企業の経営者と一緒に、経営・営業・集客・Webなどの課題を整理し、具体的な行動まで伴走しています。
まずは、今抱えている悩みをお聞かせください。

