オリジナルコンテンツとは? ~Curation vs Google UpDate~

マーケティングコンサルタントの松川勝成です。

めざせ、皆さまの模範。
めざせ、有益な情報の無料ご提供。
「結果」より「行動」でまいります。

今回は、Curation(キュレーション) とGoogleアップデートに制限されるオリジナルのコンテンツ生成について私見を共有させて頂きます。

「キュレーション」(Curation)という言葉をご存知でしょうか?
私自身、Facebookページや外部BLOG(FC2ブログを利用)でうたっているように、キュレーションが得意な人、好きな人であるキュレーターを自認しています。

Curation

インターネットの発達で情報が多すぎ、情報洪水に溺れそうな現代社会に我々は生きています。
ともとは美術館や博物館で企画展を組む専門職をキュレーター(Curator)とよびます。アナログの世界であっても膨大な作品を整理して新しい角度で特定のテーマに沿い取捨選択して価値観を問えるように、楽しめるように展示を構成する仕事です。

キュレーターがアナログ世界の膨大な作品を取捨選択して展示を構成するように、更に情報が爆発しているデジタル世界、インターネット上にあふれる情報やコンテンツを独自の価値基準で編集して紹介するサービスもキュレーションとよばれるようになり、今では本来の意味合いよりもIT用語としての意味の方が先行している感があります。

さて、新しいアイデアを発想するにしても、既存のモノやコトの組合せや新しい利用方法を見出して生き返らせます。
全くの新しいアイデアは中々生まれるものではありません。

ネット上のコンテンツにしても、よい情報や記事があれば多くの人に知らせたい、共有したいと思い、そこに自身の意見や賛否をのせて独自の味付けをして再発信する場合が多いと思います。

独自で書いたコンテンツ(記事)といっても後述の通り、その基礎知識はGoogle自身が公言していたり、多くは同じ言葉を使った情報発信は過去になされています。

然るに、Googleが定期的に行うアップデートというアルゴリズムの変更・更新では、これを是とせず、とにかく独自性を高めろと指導しています。

情報を発信しようとしていると、これは中々厳しい要求だなと気づいてきます。
Googleの評価を高める、SEO的に良質なコンテンツを作ることを半ばあきらめて、多くの人に知らせたい、共有したいという尊い想いから書きたいことを書くようになっています。

これを読んだ人にとって、他の場所(サイト、ページ)で似た記事の存在の有無は言いきってしまうと関係なく。
そこで悩みが解決されるか大いなるヒントを得ることができたり、気づき、学習になればよいわけで発信者にとっても人に与えることは幸せだと思いませんか?

ところが、SEO的には評価を得られないことを多く散見しています。
オリジナルではないという評価です。

要は、コピーコンテンツを排除します=コンテンツはゼロから自分で作りなさいということです。

それは、SEOにおいては、SNSのようなソーシャルメディアにおけるShareも言わば独自コンテンツではないので好ましくないことになってしまいます。

よいコンテンツの内容を参照、流用して更によいコンテンツの再発信をすることは、そんなにいけないことでしょうか。
現実的には、多くのBLOGやSNSは、このプチぱくりで成り立っています。
世の中、全く新しいモノ、コトを生むマーケティングでいうところのイノベーターやクリエイティブの世界におけるオリジナルクリエーターばかりではありません。
少し目鼻の効く、ちょっと知ったかぶりが好きな、アーリーアダプターがハブになり、口コミの誘発を支えている。
この否定にならないでしょうか。

アフィリエイトサイトでも、立派にキュレーションをかけ、独自の情報コンテンツとして評価できるものも多くあり、むしろ、そのお陰でECサイト、比較サイトを代表に、正しい情報をユーザーは取捨選択し吟味できています。

問題は、その加減であり、Googleももちろんそのことは理解していて、あまりに酷い横行状態を抑止・抑制するための、お灸なのだろうと理解したいです。
約5%以上、コンテンツの被りがあると評価にネガティブな影響が出ると公言しています。

それでも、もう一度、問いたいです。

皆がみなコンテンツは、自分で作りなさい!・・・これは無理でしょう。

この方向性は、結局のこところ本質的には、キュレーションの否定になるのではないでしょうか。

Googleの動向は、いまやデジタルマーケティングの方向性にはかり知れない大きな影響を与えます。
その手の平の上で、我々は一喜一憂しながら、コンテンツ作りに、SEOに、ネット集客に勤しんでいる様は、さながら過去の一時代において、お上のお顔の色を伺いながら生きる市井人のようなものかもしれません。

私の最終的な考えです。
いい情報は、例え、コピーだろうが、プチぱくりだろうが、皆さんに伝え、教えてもらい、共有していきます。
独自の視点、考えをミックスして、キュレーションし、再発信していきます。

最後に基礎情報の整理をさせて頂きます。
以下、書いていることは過去、どこででも掲載されている内容です。
ここで初めて読むことに、復習できることに、意味がありませんか? ありますよね。

GoogleUpdate

【Googleアップデート】 大きく3つのアルゴリズムのアップデートがあります。

「パンダアップデート」は“コンテンツの質”に対する評価です。
低品質なWebサイトを検索上位から下げるアルゴリズムのパンダアップデートとは、「低品質なコンテンツで構成されたWebサイトの検索結果の順位を下げ、良質なコンテンツで構成されたWebサイトが上位に掲載されるようにする」ことを目的としています。

「ペンギンアップデート」は、主に“リンク操作”を行うWebサイトへの影響が大きく反映されたアップデートです。
ブラックハットSEOを実施しているWebサイトの順位を下げるアルゴリズムのペンギンアップデートとは、Googleの品質ガイドラインに違反したSEO手法「ブラックハットSEO」を用いているWebサイトの評価を下げるアルゴリズムですが、主にリンクの質に関する評価を見直すことで、低品質なリンクを受けているWebサイトの順位を下げることを目的としています。

最後に、一番新しい「ハミングバードアップデート」とは、従来の「辞書を引いている」ような検索方法ではなく、より自然に「人と会話する」ような検索を実現した、検索アルゴリズムです。
例えば、あなたが近所にコンビニがないか探しているとき、現在のGoogleで「コンビニ 近く」と検索したら、検索結果には、あなたの家の最寄りのコンビニの情報、あるいは、そのコンビニの地図までが表示されます。
これは、Googleが単純に「コンビニ 近く」という言葉の辞書的な意味だけについて検索したのではなく、「ユーザーが近くのコンビニを探している」という”検索意図”まで読み取ろうとしているからです。

このように、人と会話しているかのような、全く新しい検索を可能としています。この傾向を体感している人は多いと思います。

【Google General Guidelines(Google検索品質評価ガイドライン)】
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf 

Googleが言う質の高い記事とは、このガイドラインに沿ったものです。

GoogleE-A-T

このガイドラインでは、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)の詳細や高評価・低評価の記事を事例付きで説明しており、この3つをバランスよく織り交ぜていることを推奨しています。
E-A-Tとは各言葉の頭文字をとっています。
・Expertise(専門性があること)
・Authoritativeness(権威性あること)
・TrustWorthiness(信頼性があること)

コンテンツを作るときには念頭においてください。

読書から ~志高く 孫正義伝 完全版~

マーケティングコンサルタントの松川勝成です。

めざせ、皆さまの模範。
めざせ、有益な情報の無料ご提供。
「結果」より「行動」でまいります。

旧い本ですが本棚から引っ張り出して読みました。
なぜなら元気、モチベーション、やる気をもらいたかったからです。

この本は日本を変えてしまうほどの広いビジョンをもち志高く生きる若者のために書き下ろされた伝記です。
生きている人の伝記もなんですが、それほどに凄い人ですね、孫さんは。

年はとってもリフレッシュは必要で、それにうってつけの本です。
おっちゃんでも感動でき武者震いできる本です。

井上篤夫 著
志高く 孫正義伝 完全版
実業之日本社文庫

【気づき】
この本からえた気づきを列記します。

  • 人は枠にとらわれず自分の夢、志をもつべし。その際周辺から破天荒と思われてもよい。
  • 家族、友人を大切にする。
  • 思い定めたら、死ぬほど勉強する。死ぬほどに。
  • 思いついたらまずやってみる。ダメと諦める前にできる方法を考える。
  • 常に頭の中に課題をおいて解決策を考え続ける。
  • 決めたら実直に行動する。すぐ行動する。
  • 失敗したらめげずに直して行動する。
  • 志の前には臆さない。
  • 時代の流れを常によむ。よむトレーニングをする。
  • 誠心誠意、心を尽くす。
  • 巨大な敵、既得権益に負けない。真っ向勝負する。
  • 天運にまかせつつ最後まで諦めない(大病に対して)。
  • 腹を据える。逃げずに戦う。
  • 機をみて敏。無理難題でも挑む。
  • 有言実行
  • 部下を大切にし仲間を敬う。

他、書ききれず、漏れあり多謝・・・。

【TO DO 行動】
集客をご指導する立場から刺激(インプット)を行動(アウトプット)に変えること。
今すぐ、これからできることです。
皆さんも読まれると明日からの行動に影響がでると思われ、お勧めします。

  1. インプットしたものは有効に使う。すなわち、お客様だけではなく仲間、周辺に惜しみなくお伝えする。
  2. メリハリつける=飲酒日以外は仕事! で勤しんできました。が、甘い! 中年パワーでまだまだもっともっと頑張る。
  3. 正しいと思った道は貫く、が、変化に柔軟に頭を柔らかくして臨む。

行動に関しては、実は重々わかっていたことです。
ただ、実践できなかった、しなかっただけ。

孫さんになれなくても、うけた刺激を大事にしてモチベーションを持続したいものです。
経営者は誰も孤独でこれくらい公言し追い込まないとやらない、やれないのです。
特にこの人(私)は・・・。

言わずとも、できる人は儲かっている、尊敬されている。

儲からずとも、尊敬されずともよいのですが、ギアを入れ替えて「行動」します。

ソフトバンクのマークが海援隊、亀山社中の旗印の色をかえただけのものという逸話は改めて心をうちました。
志、目指す方向はわかりやすく熱いものであるべきですね。

ソフトバンク 志高く 孫正義伝 完全版

引き続き、有言実行で頑張ります、続けます!

集客についてのお悩み、ご相談は無料です。
ご気軽におよせください!

BLOG再開~アウトプットの勧め(誓い?)~

マーケティングコンサルタントの松川勝成です。

コンサルと言いますと大層な先生のようですが、私は中小企業の集客の仕組み作りをお手伝いする浪速出身のおっちゃんです。

7年間で約50社のコンサルタントと集客できる、SEOに強いHPへの改善をさせて頂きました。
周辺からはよく対象業種を絞ってはどうかと助言もらいますが、多種多様な業界を知ることが好きでやりがいでもあり、色々な業種のお客様とご一緒させて頂いています。

仕組み作りの目的は集客を自動化して営業さんの負担を軽減し本来の仕事をして頂くことです。
結果、新規顧客が増え、会社の売上もアップすることに貢献してゆくことが、私のミッションです。

さて、そんな私ですのでお客様には情報発信を推奨、ご指導しています。
ところが・・・はたと気づくと自分はどうなんだろうと反省の日々。

創業当時は自身のブランディング、マーケティングのためにガツガツと情報発信していました。 いつしか断続的になっています。

そんな時、インプットに多くの時間をかけている割には、自己成長していないな、自分の学びに落ちていないな。大げさにいうと惰性で読書していることにも気づきました。

お客様を中心にビジネスで関連のある方々だけに自分の知識やノウハウをお届けするだけではなく、同じ課題を持つ方や興味の近い方に、せっかくの学びを共有することが私のミッション達成につながっていくハズではなかったか。

そんな想いで趣味でもある本屋巡りをしていたときに、ありました!
私のもやもやした想いを解決してくれそうな本が。

精神科医の樺沢紫苑さん著
アウトプット大全~学びを結果に変える~
Sanctuary books

ネタばれになってはいけないので内容は是非お読み頂くとして、いくつか私の気づきと行動すべきと思ったことを共有します。

エッセンスとして、インプットとアウトプットの実践比率は、3 対 7。
私を含めて多くの人が陥りがちなインプットによる頭デッカチはもったいない。
インプット⇔アウトプット サイクルを回すことで、「学び」 「自己成長」 「新しい発見」を続けていかないといけない。
単純にはインプットだけではすぐ蒸発して記憶に残らない。
これを精神科医、脳のプロとして、脳のしくみ解説をもちいてわかりやすく教えてくれています。

input&output

【気づき】
頭で理屈でわかっていても全然できていない・・・反省です。

・お話するときは、事実だけではなく、自分の感想・意見をくわえる。
・セミナー受講前、読書の開始前に、自分が何を学びたいのかしっかり決めておく。
・説明するときは、大きな声で堂々と、理由・事例・権威・数値を解りやすい言葉で伝える。
・自己紹介のテッパンをしっかりと準備して暗記しておく。
・営業では、商品の「売り込む」のではなくお客様にとっての「価値を伝える」。
・インプットの直後、脳内にある情報を紙に書きだす。
・マルチタスクで3つ以上のことをしない。書き出して脳内のトレイを空けてあげる。
・毎朝、TO DOを書き出す、机上におく。
・アハ!体験が消える前にメモする(30秒以内)。
・ひらめくためにぼーっとする(「デフォルトモード・ネットワーク」 = 「脳のスタンバイ状態」)。場所は4B(風呂、バス(電車)、ベッド、バー)がお勧め。
・ノートは板書ではなく気づきとTO DOをしっかりと書き込む。
・構想つくりはアナログ(紙)で大雑費・抽象的に書き出し、デジタル(PC)で詳細・具体的につくる。
・資料つくりは「アイデア出し」「構成」「スライドづくり」をすべて分割独立して行う。
・目標つくりは「ちょい難」「期限」「評価可能」「小さく」つくり継続して確認する。
・「教える」はアウトプットであり「フィードバック」であり、さらなる「インプット」「自己成長」の3ステップをすべて含んだ、三位一体、完全・最強のアウトプット術である。
・5分だけ頑張って始める。エラーを集めて改善する、それは失敗ではない。

【TO DO 行動】
・相手に伝わる話し方、営業をしているか足をとめて考える。
・全てのインプットをアウトプットする。アウトプット優先にする。
・互いにアウトプットしあえる場をつくる。

ということで心をいれかえて、お客様の模範として、ひろく皆さんのために少しでも学びの共有になれるように、まずは情報発信してまいります。

また、経営発表、プレゼンなど自分のアウトプットだけではなく、仲間がアウトプットする場をつくりますので、乞うご期待とご参加をお願い致します。 ガタはきていますが老体に鞭うってもうしばらくは皆さんと一緒に成長させてください。

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~これを読むとみると理解の深まりとともにすぐに本を買いたくなること請け合いです!~
ご希望の方は、contact@raison-dtr.jp まで「アウトプット大全のまとめ下さいな」とご一報ください。
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本屋が好きです

本屋が好きです。

本屋

解決したい課題、学びたい内容を予め念頭においていて、街でみかけ時間がある時にブラリと入ります。
都内の好きな本屋が30ほど頭に入っていて時間が空くと寄ります。
たまに頭にない初めての店をみつけると多少無理してでも、3分でも寄ります。
好きな店が閉店しているのを知ると旧い知人をなくしたような気分になります。

アナログの本屋にはデジタルのECサイトにない大きな魅力があります。
それがセレンディピティ(期せずおこる素敵な出会い)です。
これがあるのでワクワクがとまりません。

古本屋さんでは、この予期しない出会いの可能性が高まりより期待をもって入りますが、不発も多く。そこがまた楽しいです。

古本屋さんならではの楽しみもあります。
セコいのですが、ブックオフはもちろん、多くの古本屋さんではワゴンで100円(一部50円)で売っているコーナーがあります。
文庫や新書であれば買いたい本リストを常に携帯していて、それを探します。
見つけて手にとりリストの本名に線をひいて消すときの喜びは、これまた宝探しの趣がありやめられません。

ブックオフ100円コーナー

方やデジタル、インターネット経由のEC(Electronic Commerce)サイトの市場がどんどん大きくなっています。
ググって求める答えを最短距離で探し、Amazonで買う。
効率がたかく賢い生き方で否定はしません。
最近多いのは勉強会や交流会でよい本を知ると、即座にAmazonで購入する人です。
いいですね、学びをその場で終わらせず、自分の手元、配下に置くように行動する。

Amazon

しかし、私は自身の知らない世界や思いもよらない興味をそそられる本に出会うことが楽しみでなりません。自分を予測もしない未知にいざなう小さな世界、それが本屋さんです。

本屋が好き=それを消化すること、読書が好きです。
ビジネスの本は必要に迫られて課題解決や自己成長のため読むので、目的があり読み甲斐があります。
一度、ザーッと読んだら2回目は赤鉛筆をもって線を引きながら読みます。
気になったところは気になるノートに書きとります。

ビジネスの本ばかり読んでいると疲れて中だるみになるときがあります。
いつもトレイの中(スイマセン、大排出中)や風呂で読んでいる小説を普段ビジネス書を読んでいる状況(通勤時、読書タイム、就寝前)に持ちこんで、とにかく読み癖がおちないようにします。
小説でも重いな~と感じるとき、漫画を引っ張り出して目を通します。
それでも字が頭に入らない時は・・・寝ます。

それほど読んでいると、相応に博識になりビジネスも生活も充実しそうなものですが。
どうもそうでもないな~と感じるようになりました。
それを歳のせいだと思っていたのですが、どうも、明らかに、違うぞと解ってきました。

先日、某ビジネス交流会の先輩、Tさんと飲む機会があり、学びについて話し込みました。
彼は年下ですが、会の先輩でプレゼン上手、博識、講師招聘多数。
もちろんビジネスでも八面六臂のご活躍です。

そこでヒントをもらいました。
この人は読んだ本について、必ず他人に説明することを想定しPPT(パワーポイント)でプレゼン用の資料を作っているそうです。
本当に人前で利用することもあれば、お蔵入りになるものや一部流用するものもあります。
しかし、読書というインプットに対して、必ず資料におとすというアウトプットを実施されているそうです。
当然、頭に残る、活きた知識になることは容易に想像できます。

私と比べるべくもありません。
が、今後の人生をよりよいものにするためには。
読書をより価値があり、より楽しいものにするには。

そのヒントを頂いたように感じています。
うずうずしています。

Ad Fraud(アドフラウド)を知らねばなりません!(中小企業ほど)

9月4日放送の『クローズアップ現代+』(NHK)では、番組の取材班がその実態の追及に乗り出し、突撃取材を敢行した様子を放送しました。

あぁ、いよいよここまで来たのだなぁと思いました。

大手企業や地方自治体がかなり大きな予算をつかい真面目に取り組んでいるインターネット広告と拡散が舞台です。

当然のように大手広告代理店(ここでは電通九州など実名出演)に委託しています。

電通の苦しい言い訳が印象的でしたし、実際、そうとしか言いようがないのですが、大手広告代理店も最先端のネット広告の手法は頭で理解していても実施するノウハウも管理する時間がありません。

このため「任せっきり」になっています。
この再委託先のベンチャー的な代理店も、犯人というより、むしろ被害者の体裁で発言しています。

この機会に私なりの「アドフラウド」への理解と対策を共有させて頂きます。

adfraud

アドフラウドは、広告媒体の成果を不正に水増しする手法のことです。

実際には何の成果もないのにCV(コンバージョン=広告が表示された・クリックされたなど)が出ているように疑似、桜のようなアクションをおこし管理画面での計測数字を実際と違うようにしてしまう。
管理画面を共有していな場合は、レポート上で同様に嘘の計測数字を記載するようなことが実際にあります。

関係者や識者の間では知られていましたが、これまでは暗黙の了解のような扱いであったと思います。

ところが、私自身、IT系の新聞、雑誌以外の一般紙でこの話を目にするようになりました。
その内容は大きく分けて2つです。

1.アドフラウドを知り、対策することは、悪意の第三、ハッカーの監視ではなく、広告代理店を疑い、代理店そのものの不正を監視せねばならなくなっている。

2.これまでIT業界で問われてきた、まだ市民権を得ていない言葉、アドフラウドがいよいよ一般世界にまで浸透してきたので気をつける。

前者は、そのまま。
広告代理店の水増し請求が横行しています。
利用者の無知にも問題があります。
しっかり理論武装し、なめられないようにすべきです。

後者は、危惧が現実味を帯びている証拠です。
水増し請求は、一般誌でも問うほど多くなっている証明です。
ノンビリしている場合ではありません。

まずは、広告代理店にカマをかけて、請求内容をしっかりと吟味しましょう。

任せっきりは我々利用者の罪です。

信頼してもよいですが、信用してはなりません。

そのためには、理論武装、基礎くらいはしっかりと知っておく必要があります。

以下に基本的な、極めて残念な手法を共有します。

  1. 隠し広告(Hidden Ads)
  2. 過度な広告の詰め込み(Ad Density)
  3. 自動リロード(Auto Refresh)
  4. 第三者からのトラフィック獲得(Sourced Traffic):広告経由
  5. 第三者からのトラフィック獲得(Sourced Traffic):トラフィックエクスチェンジ経由
  6. オークションのURL偽装(Falsely Represented)
  7. データセンターからのトラフィック(Data Center / Proxy)
  8. クッキー汚染(Cookie Stuffing)
  9. 不正な広告挿入(Ad Injection)
  10. ウイルス・マルウェア・アドウェアなどによる個人端末の乗っ取り(Malware, Adware, Hijacked Device)
  11. ブラウザを自動で動かして広告閲覧を生成(Imp/click Bot, Retargeting Fraud)
  12. 不正クリック発生によるアトリビューションの汚染(Click Stuffing)
  13. 不正クリックによるコンバージョンの乗っ取り(Click Injection)
  14. バックグラウンドでの広告閲覧による収益の水増し(Background)

詳細はググって頂ければお分かりになりますが、大体、この文体をみれば想像がつきますね。
嘘のような、本当に実在する手法です。

特に、スマホ上の広告で横行しているようで、この背景として大きな金額を出資しているゲーム業界が広告主であるのでこれをターゲットに悪意も集中していると説いています。
しかし、私の私見では、ゲーム業界の者も技術的なレベルは高くアドフラウドをよく解っている。ゲーム業界も似たような不正が横行しているので黙認しているのでは・・・とみています。
ひねくれた考えでしょうか・・・。

これらは厄介なことに、不正ではあるもののSEOの外部施策のような一定の効果をえる可能性があります。

万が一使うなら、確信犯でSEO的な効果のために利用し、広告代理店の利用も水増しではなくSEO的な副次効果を狙ったものであれば、狙いを共有して連帯して使わなければなりません。

今一度言います。

・(私たちは)理論武装はしっかりと継続してやるべし。

・(代理店は)信頼してもよいですが、信用してはなりません。

有料の マーケティングツール を導入する危険性

デジタルマーケティングやインバウンドマーケティングは今や企業の活性化において必須の業務です。

知見、ノウハウだけではなく、作業をする負荷・工数もかなり高くなってきました。

これに伴い、高価なために大手など一部にしか利用されていなかった有料ツールが更に市場をもとめて価格を下げてきました。機が熟した感がります。

CRM(Customer Relationship Management)、MA(Marketing Automation) などです。

その雄として、インバウンドマーケティングの祖、Hub Spot やマルケトなど海外大手とともに国内ベンチャー系のツールも頑張っています。

HubSpot

Marketo

予算がゆるせば、中小企業も効率化を鑑み、導入することに賛成です。

ただし、大いなる前提があると考えています。

例えば、オートマしか運転できず、マニュアルお手上げのドライバーのように。

例えば、ツールがないとソースをかけない。コードを手書きできないエンジニアのように。

最初からツールありきですと、ダメな社員が急増します。
後で苦しむのは彼らです。

汗をかいて作業し、本質をわかってから採用することで、問題を把握できツールを使いこなせます。 ツールに使われてはいけないと考えています。

その意味、ツール導入後でも、新人さんには、手作業の期間を設けるべきだと考えています。

人事・教育面よりも本質的な問題があります。

それは、このツール以外のソリューションに変更しようにも事実上不可能な状態に陥ってしまう危険性です。

時間経過しそのツールが陳腐化したり、問題が発生したり、値上げ要求をされたり、最悪の場合、倒産してもツールありきで業務をしているとその時点で大きな支障がでます。

場合によっては大きな停滞から致命傷になりかねません。

悪く言ってしまいますと、そのツールに、そのソリューションに、その企業に首根っこを押さえられているといっても過言ではありません。

これはCRMやMAのベンダーが悪だとは言っているわけではありません。
むしろ、効率化や省力化をはかるために導入を前向きに検討するべきだと考えています。

導入の際にも予め、手作業でマーケティングを経験し汗をかいていることで、そのツールのありがたみや価値がわかり、採用する候補の比較が可能になります。

価格だけではなく機能、作業効率、サポート体制など本質的な部分がみえるはずです。

ベンダーさんはお客様として導入者、検討者を敬いサポートしてくれるでしょう。

しかし、あくまで彼らの扱いやすい素直なお客様である場合や方針に従ってくれるお客様である場合に限ります。

そうではなく客側からも問題提起や要望を突きつけることでベンダーも成長するはずです。むしろ、ありがたい声として重用すべきだと考えます。

可愛いお客様ではなく大事なパートナーとして共に発展できるような関係を目指したいものですね。

インバウンドって観光業、海外旅行者じゃないの?

「インバウンド」という言葉を、海外から日本への旅行顧客、同対象への観光業、転じて、海外への事業展開・・・このような用途・意味で使っている人、多いですね。

これ、日本語英語的な解釈、誤用です。

インバウンドは長く、営業・広告の主役であった、アウトバウンドの対語で、PULL (引きや、待ち)のことをさします。

ではなぜ、このような誤解が生まれたのでしょうか?

それは、日本で、インバウンドマーケティングの2つのキーポイントを抑えてビジネスで成功した事例が、海外顧客向け旅行関連業だったからだと考えています。

インバウンドマーケティングの2つのキーは、

1) 見込み客へのリーチとリストの構築
2) ナーチャリング(フィーデング)

です。

inboundx2points

インターネットの出現で、情報へのアクセスが革命的に簡単になり、我々現代人は、便利が反面、情報過多で情報に埋もれ、押され、ともすれば、情報洪水に溺れそうになりながら生きています。

以前は、営業、販売という行為を、積極的に可能性客・見込み客に実施しても、PUSHでアプローチすれば、訪問できたり、試供品をお届けしたり、アクションが出来ました。

しかし、今は真逆です。

積極的なアプローチは迷惑にとられる危惧があります。 とくに、過去につながりがないと、それは、迷惑メール広告、迷惑電話営業にしかならず、無駄だな、この応対時間、むしろ腹がたつなと感じるハズです。
(皆さんもご経験ありますよね・・・)

話をもとに戻し、なぜ、インバウンドの意味を観光業に限定する勘違いは起こったのか?

私は、以下のような寓話をつくり、ご説明しています。

――――――――――――――
アメリカ人のAさんは、大手旅行会社のエリート社員。
いまや、世界中を飛び回り、独自の旅行先を発掘し、本部へのレポートとともに、自身のSNSで積極的に配信しています。

tabippo.net

ある日、知人の情報で、日本の山形県に長野県の渋温泉(地獄谷)ほど有名ではないが、猿が温泉に入る温泉がまだあることを知り、早速、行きました。

中々の奥地、へき地で・・・。
雪道の中、道中は大変でした。

その甲斐あって、まだ日本人にもあまり知られていない、老夫婦が経営している小さな民宿をみつけました。
二人と友好を温め、一緒に美味しい食事をし、囲炉裏端で日本酒を酌み交わす、最高の時間を過ごせました。

もちろん、野性味の残る、猿たちとの雪中の混浴は、スリリングで期待通り感動できました。

それらの感動を写真つきでどんどんSNSに投稿しました。

その日を境に、突如、ひなびた民宿には英語の電話やFAX(ネットは苦手なお二人です・・・)での問い合わせが殺到するようになりました。

めでたし、めでたし・・・。

――――――――――――――
これは架空の話ですが、これと同じような現象が日本のそこかしこで起こり、海外の方が日本 へ来る機会が増えているそうです。

大手の旅行会社が絡んだり、日本人なら誰でも知っているところ、ではない場所で。

これは、インバウンドマーケティングの理屈的には、しっかりと型にハマっているのです。

1.「見込み客」のDB構築ができている。
他力本願ですが、AさんのSNS に「いいね!」している人は、間接的にこのお宿の見込み客になっています。

2.信頼性のおける編集者・発信者(Aさん)が情報発信。SNSなので、そもそも繋がり、関係がある。

3.キラーなコンテンツ(猿、老夫婦、囲炉裏、お酒など)を気楽に更新し、精鮮度が高い。

travelbook.co.jp

このように、Aさんにとっては、意識して。 老夫婦にとっては、無意識にマーケティングがうまく行ったのです。

1番は、間接的ですが、「見込み客リストの構築とリーチ」が機能しています。

2、3番は、有益な情報をダイレクトにお届けする「ナーチャリング」です。

このインバウンドは、当然、旅行業界のみならず、今後、新商品の拡散や、既存商品の更なる市場開発にはなくてはならない手法です。

なぜなら、インターネットが市民権をへて、日本人のライフスタイルに浸透している現代社内において。ビジネスの情報収集も以前のように企業から情報提供をうけなくとも、勝手に検索し、勝手に好きなだけ情報収集が、しかも、手軽に、タダでできるようになったからです。

いちいち問合せをしなくともよいのです。
むしろ、素性をあかして問合せや資料請求をすると、その後の営業からのアプローチに対応せねばならず煩わしい。

見込み客に接し、関係をもつことは、以前と比べ物にならないほど難しくなりました。

逆に言いますと、広告やSEOによって見えないターゲットに働きかけ、当然、オーダーが入ってくる時代です。

嬉しい反面、甚だ心もとない情報過多の時代です。

本当は売り込み、サポートをしたいのですが、それがかなわぬ今、緩い関係をつくり、細く長く、押しつけずに、その関係を維持する。

見込み客にとって有益な情報はご提供しますが、営業活動はしてはならない時代の到来です。

インバウンドしか営業の生きる道はありません。

やらざるを得ない施策なのです。

Special thanks to tabippo.net & travelbook.co.jp

コンサルタントが存在している理由

こんにちは。

株式会社レゾンデートル 代表の松川勝成です。

弊社は今年、2018年 4月より7期目を迎えています。

HP(ホームページ)を新たにおこし、会社のこと、業務のこと、お客様のことを発信させて頂く、メインのサイトを、Raison-dtr.com として発信中です。

この創業時からのHP(ホームページ) Raison-dtr.jp は、リメイクし、皆さまの悩み、問題に対する答え、ヒントを私なりに考えて、お届けする場所にしてゆきます。



第1回目のコラムは、私がいつも自問自答していること。

私の問題に対して、私なりの答え、信念をお話させて頂きます。

1つ、私や弊社が、このビジネスの世界にいる意味、コンサルタントという職業とはなにか?

1つ、わが社の名前、Raison detre(仏語:レゾンデートル・訳:存在理由/存在意義) とはなにか?

全ては、「お客様の悩みや問題を解決し、利益をあげるためにある」と考えています。
が、お客様を神様とは考えていません。

お客様たる所以は、
まず、お客様自身が社会に貢献していること。
次に、お客様だけではなく弊社も利益をえること。
この2つが守られるのではれば、私たちは、お客様の利益のために働く意義があると考えています。

この関係が明確になっていないと関わる人たちが幸せになれないと考えています。

それでは、お客様が社会に貢献でき、自力で利益を生み出すことができるのであれば、私たちの存在する理由はもとより、対価を頂だいする理由がありません。

弊社が関わらせて頂く理由、対価の根拠は、どこにあるのか。

私は以下の3つを答えとし、信念として仕事をさせて頂いております。

  • 理由1:専門分野でプロフェッショナルであること
  • 理由2:解決できない問題を解決するように受けもつこと
  • 理由3:お客様の心の支えであること
順番にお話しします。

  • 理由1:専門分野でプロフェッショナルであること
お客様は自身の社業において、その分野のプロフェッショナルであり、商品やサービスを生み出し、磨きをかけ、ライバルと戦う。古今東西、時期や場所はかわっても、この栄枯盛衰を繰り返す。

ただし、現代企業において、枯れることと、衰退することは全力で避けるべきである。

このため、主軸の社業に専念し、社内の専門担当や外部の専門者に任せられるところは、任して専業化、効率化をはかってきた。

財務、経理、人事、総務などはこの類の例で、さらに専門的な知見を必要とする分野を外部に委託する。

コンサルタントもその外部の専門家のひとつで、外部ではあるが、仲間だと考えている。

一言にコンサルタントと言っても、経営、財務、マーケティング、教育などなど、多分野にわたって必要な知見が散在している。

私たちの司る分野はマーケティングの一翼「集客」である。

専門家はお客様の不足する当該分野を補佐し、教育し、社内体制を構築する。
その分野を効率よくサポートし機能させることで、その分野自身を活性化させることはもちろんのこと。

存在することによって、本来、お客様が主軸の業務に時間を割き、利益向上に注力でき、社会に貢献できるようにすることが本位だと思う。

お客様を自身の専門分野において強力に支えることができるように、日々、精進し第一線にいるように努力を続けている。

  • 理由2:解決できない問題を解決するように受けもつこと
自身の専門分野において第一線にいるように精進していても、保持している知見では解決できないことや、未知の問題は次々と発生する。

言い訳ではなく、デジタル化、IT化によって、特に、マーケティングやWEB技術の世界はこの傾向が強い。次々と未知が現れ、瞬く間に既知へと葬り去られる。

もし専門家に任せずに、お客様が自社で対応していては、解決への負荷・工数は増加の一途をたどり、主軸の業務は疲弊することだろう。

このため、専門家は自身のためのようにみえて、その実、お客様のため。ひいては、お客様を通じて社会に貢献するために、新しい知識を習得し、試し、己の知見としてゆかねばならない。

いわば、お客様の代わりに学び続けなければならない。

  • 理由3:お客様の心の支えであること
お客様(ここでは経営者や各部署のリーダーをさす)は、時に孤独な判断を自ら下し、自らその結果の責任をとることを続けなければならない。

特に上層部にとって、これは避けられない大事な仕事である。

この際、当該専門分野において、外部・第三者的な冷静な目で判断の手助けをし、ときに共に悩み、最後は根拠のない一言「大丈夫ですよ」を背中をおして差し上げること。

これも私たちの大事な仕事だと考えている。

判断がよい方へゆけば、お客様の手柄。

悪い方へゆけば、それは・・・コンサルタントのせいではなく、一緒に事実を精査し問題を改善して、次に向かうことを促す。

私たちは、ただ自身の知見をひけらかすだけでは務まらない。

常にお客様と同体であるくらいの意識をもっていたい。

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