Z世代とマーケティング(ニールセンネットビューから考察)

マーケティングコンサルタントの松川勝成です。
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ニールセンの市場調査レポートで若い層へのデジタルコミュニケーション事情が発表され、数々コラムでこのレポートのまとめ、所見を散見しています。
それだけ若い層へのアプローチに業界の関心は高いといえます。
バイアスが小さい方なので私も当該のレポートは信頼しています。

さて、「若い層」とくくってしまいましたが、この2つです。
・ミレニアル世代:1982~1996年生まれ、現在およそ25歳~39歳
・Z世代:1997~2003年生まれ、現在およそ18歳~24歳

双方デジタルネイティブですが、この間にも格差がでているようです。

Z世代とミレニアム世代のメディア消費状況

Z世代のほうが明らかにデジタルの海を泳いでいて、生活の一部に浸透している。
スマホの利用率も高い。
予想通りです。
バズる傾向もZ世代のほうが高いというレポートも他媒体からみえています。

ここからが本題なのです。
では、ビジネスとしてどう考えるか?
単純にZ世代に届く媒体によりシフトし(例えば、TikTok? Vine? ツイキャス?)、更にウケるコンテンツに寄せていけば話題にはなるだろう。

しかし、それは「瞬間風速」に過ぎない。
熱しやすく冷めやすいというより、よくいうとスピード感があり、判断がはやい。
悪くとらえると深く考えていない。
伝播のスピードや拡がりは大きいが影響力は小さいのではないか?
否定ではないが、バズることをめざしたり、踊らされてはいけないと警鐘を鳴らしたい。

もうひとつ。
近い将来、収入がついてくれば解消されるだろうが、彼らは相対的に購買力が低い。
自身では購買の決定権をもたないため、両親をはじめ、パトロンに情報を共有し判断のもと購買にいたる。
さらに、幼少の層が母親に強請るように保護下にいるわけではない。
が、声は大きいが所詮、ビジネスの対象としては未成熟なことを強く理解しておくべきだと考える。

とはいえ、次世代の流行る媒体をいちはやくつかむには、Z世代のアンテナ力、柔軟性は魅力であり、ほどよくリーチし、反応を体感しておくことは、ミレニアル世代への次の戦略に役立つことも事実である。

一足はやくZ世代でのリーチ、ウケを確かめたなら、コンテンツをほどよく硬く、大人に向けにして、これを本番として、ミレニアル世代に投げてみる。
やる価値はあるのではないかと考えている。

定量的なデータに対し、定性的な私見ではあるが、レッドオーシャンである、Z世代にウケるコンテンツつくりに躍起になることより、少なくとも私には現実味があり、また、アナログビジネス、実体経済には意義のあるトライアルではないだろうか。

中小企業は金はもちろん、時間も足りない。
やるなら効率がよく、効果測定の判断がはやく、そしてモチベーションが落ちない楽しさが成否をわける。

前向きにトライし、ダメなら辞める。
小さな成功を得ることができれば、ない金と時間をそこに費やすこの繰り返しのプライオリティは高い。

Z世代

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【参考】プレスリリース
https://www.netratings.co.jp/news_release/2021/02/Newrelease20210225.html
「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2020 (Nielsen Digital Consumer Database 2020)」
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https://youtu.be/X0D-lijQVJs 

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